1. プラグイン概要・管理画面を狙う脅威
警察庁が公開した「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、国内で検知されたポートスキャンや脆弱性探索などの不審アクセスの実に【99%】が海外発(米国26.0%、ロシア22.1%、英国17.9%、中国10.7%等)であることが報告されています。
顧客の個人情報や売上データが保管されている最重要拠点をピンポイントで安全に隔離・防護します。
本プラグイン(AdminOverseasIpBlocker)は、管理画面の保護に特化し、最小限のシステムリソースで最大限の防御効果を発揮するよう設計されたセキュリティプラグインです。
2. 動作要件・システム環境
| 項目 | 要件・対応仕様 |
|---|---|
| EC-CUBE バージョン | EC-CUBE 4.2.0 〜 4.3.x(4.2系・4.3系両対応) |
| PHP バージョン | PHP 8.1 / PHP 8.2 / PHP 8.3 |
| データベース | MySQL 5.7 / 8.0 / PostgreSQL 10〜16 |
| 外部API / 通信依存 | 完全不要(通信ゼロ)。オフライン環境でも完全動作します。 |
本プラグインの超高速GeoIP判定エンジンは「IPv4アドレス専用」の設計となっております。
エックスサーバー、ConoHa、さくらのレンタルサーバなど、一般的なEC-CUBEホスティング環境(DNSのAレコードのみ設定されたIPv4環境)では、管理者がIPv6回線(v6プラス・IPoE等)をご利用の場合でも通信事業者(プロバイダ)側で自動的に国内IPv4へ変換されるため、通常通り正常に判定・通過いたします。
※以下の環境ではご注意ください:
- WebサーバーのDNSにIPv6(AAAAレコード)を直接設定されている場合
- Cloudflare等のCDN経由でIPv6アドレスが直接Webサーバーへ到達する環境
上記のようにサーバーへ直接IPv6アドレスで通信が到達する場合、日本国内からのアクセスであっても「国籍判定不可」としてブロック対象となります。Cloudflare等をご利用の際は、Cloudflare管理画面にて「Pseudo IPv4(疑似IPv4)」機能等の併用をご検討ください。
3. 日本特化25KB超軽量アーキテクチャ
一般的なGeoIPプラグインは、数十万件・数十MB〜数百MBに及ぶ全世界のIPデータベースを読み込むため、サーバーのメモリ消費や起動遅延が課題となります。
本プラグインは「管理画面に入室できるのは日本国内の管理者のみ」という実務要件に着目し、日本国内に割り当てられたIP帯域のみを厳選抽出した専用バイナリ(jp.dat:約25KB)を同梱しています。
fseekを用いた高速二分探索により、ファイル全体をメモリ上に展開しません。メモリ消費量は実質ゼロです。4. インストール・有効化手順
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1
プラグインのインストール
管理画面の「オーナーズストア > プラグイン > プラグイン一覧」より本プラグインをインストールします。
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2
プラグインの有効化
プラグイン一覧で「有効化」をクリックします。
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3
管理画面設定の保存
左メニューの「設定 > システム設定 > 管理画面海外IPブロック設定」を開き、有効化にチェックを入れて保存します。
5. 管理画面の設定項目一覧
| 設定項目名 | 初期値 | 説明・設定のポイント |
|---|---|---|
海外IPブロックの有効化isEnabled |
OFF | 管理画面への海外IPアクセス遮断の有効/無効を切り替えます。 |
手動ホワイトリストIPwhitelistIps |
空(未設定) | 海外IPであってもアクセスを許可したいIPアドレスまたはCIDR範囲を改行区切りで指定します(例: 198.51.100.25 または 203.0.113.0/24)。海外出張時や外部システム接続用。 |
| プライベートIP自動通過 | 常時有効(固定) | 社内LAN等のプライベートIP(10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16, 127.0.0.1)は無条件で自動通過します。 |
6. SSHコンソールコマンド(緊急解除)
海外出張先や固定VPNの不調などで急遽管理画面にログインしたい場合、サーバーのSSHターミナルから1行のコマンドで即座に遮断を一時解除できます。
# 管理画面の海外遮断を緊急解除(OFF)
$ bin/console admin-overseas-ip-blocker:disable
# 管理画面の海外遮断を再開(ON)
$ bin/console admin-overseas-ip-blocker:enable
# 稼働ステータスと現在の設定を確認
$ bin/console admin-overseas-ip-blocker:status
7. 上位互換プラグインとの機能比較
弊社の「国内専用EC向け 海外IPアクセスブロックプラグイン(SiteOverseasIpBlocker)」との比較表です。ショップの運用課題に合わせて最適なプラグインをご選択ください。
| 機能・対策項目 | 本プラグイン AdminOverseasIpBlocker |
上位互換プラグイン SiteOverseasIpBlocker |
|---|---|---|
| 管理画面(/admin)の海外IP遮断 | ◯(完全対応) | ◯(標準搭載) |
| 決済画面(/shopping)の不正注文対策 | ✕(非対応) | ◯(ピンポイント遮断) |
| 会員登録(/entry)のスパム対策 | ✕(非対応) | ◯(大量登録を阻止) |
| Googlebot(SEO順位)保護機能 | 対象外(管理画面のみ) | ◯(FCrDNS認証通過) |
| こんな店舗様におすすめ | 管理画面の乗っ取り対策のみを最小コストで導入したい店舗様 | 不正注文やスパム登録、管理画面保護をショップ全体でまとめて解決したい店舗様 |
8. よくある質問・トラブルシューティング
Q. フロント(ショップ画面)へのアクセスも遮断されますか?
いいえ。本プラグインは「管理画面(/%eccube_admin_route%/)」のみを監視・遮断対象とします。一般のお客様が商品を購入したり閲覧するフロントサイトには一切影響を与えません。
Q. 自社の固定IPアドレスが変わった場合どうなりますか?
新しいIPアドレスが日本国内(JP)のプロバイダであれば、自動的に通過しますので設定変更は不要です。海外IPプロバイダをご利用の場合のみ、手動ホワイトリストへ登録してください。
Q. 管理者がIPv6回線(v6プラス・IPoE等)を利用している場合でも管理画面に入室できますか?
はい、エックスサーバーやConoHa、さくらのレンタルサーバなど一般的なホスティング環境(DNSにAレコードのみ設定されたIPv4環境)であれば問題ございません。通信事業者側で自動的に国内IPv4アドレスへ変換されてWebサーバーへ到達するため、通常通り正常に国内判定されて入室できます。
ただし、WebサーバーのDNSにIPv6(AAAAレコード)を直接設定されている場合や、Cloudflare等のCDN経由でIPv6アドレスが直接Webサーバーへ到達する場合は「国籍判定不可」となり遮断対象となるため、Cloudflareの「Pseudo IPv4(疑似IPv4)」機能等の併用をご検討ください。